青いバラが欲しくなり、いろいろ調べた結果、2020年作出されたばかりの「リラ」がよいという結論に至りました。
しかし、楽天ではすべてソールドアウト。大苗はもちろん新苗さえ売り切れという状況です。
そこで、リラを作成した”ロサオリエンティス” の本店「バラの家」に直接行ってみることにしました。
場所は埼玉県北葛飾郡杉戸町。バラ好きにとっては「もっとバラを育てたい!」という衝動を沸き起こさせる、ちょっと罪作りだけど天国のようなお店と言えるのではないでしょうか。
昨年のうちから予約で購入し、今年春入手した品種なのですが、我が家ではまだ咲いていません。そのため、この株を見て「うわ、こんな素晴らしいバラだったのか」「まさに私好みじゃん」と驚きました。
陰影のあるくすんだピンクで、フランスの貴婦人のドレスのようなヒダヒダ感が素敵です。
上の2つ、そして下の「キルケ」も”ロサオリエンティス” 作出のバラです。
↑このキルケ、次はぜひ手に入れたいと思っています。
そして、今日購入したのが、下の「リラ」です。
なんと、最後の1個でした。おまけにスタンダード仕立てのため大苗よりはるかに高いお値段でしたが、背に腹はかえられません。
「バラの家」オリジナル苗を購入した特典で、クリアファイルもいただけて、とてもラッキー♪
ちなみに、今回購入したリラは青というよりは透明感のある藤色です。
青いバラというのなら「青龍」(右の写真)の方が青いだろうと思います。
しかし、青系バラは病気に弱いものが多い上に、香りがあまりないのがほとんどなんだそう。
このリラは病気に強いだけでなく香りがある、ほとんど唯一のバラということです。昨年作出されたばかりの新しいバラということもあり、大変人気な品種のようです。
改めて、我が家にお迎えした「リラ」をご紹介したいと思います。
つぼみが展開し始めた初期の頃は、本当にあんな重厚なカップ咲きのヒダヒダになるのかと思うほど頼りない感じですが、開ききってしばらくすると立派なヒダヒダ咲きになってくれます。あの小さなつぼみの中に、花びらがぎゅっと押し込められているのでしょうか。
私はこのヒダヒダ咲きを勝手に「ロココ咲き」と呼んでいますが、本当にロココ時代のドレスのような、優美で麗しい咲き方です。
色は陽光のもとでは赤みを感じるピンク色ですが、日陰に移すと青みが増します。
香りは「中香」ランクとのことで、ダマスクの香りがほんのり香ります。
うっとりするような香りですが、もっと強いといいのにと思いつつ、何度も嗅いでしまいます。
以下、防備録でリラの特徴を”ロサ・オリエンティス” サイトより転載します。
【花】藤色、カップ咲き、中輪房咲きの花。ダマスクにティとグリーンの中香。とても美しく魅力的な花に咲く。
最後まで花形は整い淑やか。藤色のバラは病気に弱いのが当たり前だった時代から、近年耐病性に優れた藤色のバラが登場したが、そこに香りを共存させたバラはなかった。リラはその意味で画期的なバラ。おそらく世界で初めて、藤色のバラとして耐病性と香りを両立させた。
年間を通しての花色や花形の変化は少ないが、夏の高温期はモーブがかりロゼット咲きに咲く。観賞価値は落ちない。夏には夏の美しさがある。
【栽培】四季咲き性。樹勢は普通、耐病性が強い木立樹形のバラ。うどんこ病にはやや強いくらいだが、黒星病にはとても強い。下葉を落とす時もあるが、無農薬栽培でも良く育つ。1か月に一度の薬剤散布(殺菌剤)を行えば一年間美しい葉を維持できる。
初期生育が遅いので、植え付け初年度はつぼみを取り続け、株の充実をはかるソフトピンチが効果的。まずは株を育ててから花を楽しもう。
コンパクトに育ち、株元から花を咲かせ、連続開花するのでガーデン前方や鉢植えに向く。
剪定はフロリバンダに準じれば良く咲くが、植え付け2~3年は浅めの剪定が効果的。低温期は多肥で花弁数が増え、咲きづらくなることもあるので、肥料は少なめに。
また薬剤を週に一度など、多用すると薬害がでる時もあるので、育てるなら無農薬か低農薬で。
タイプ:木立
スタイル:ロマンチック
花色:藤色
花形:カップ咲き
花径:中輪
花もち:普通
香り:中香
香質:ダマスク
開花:四季咲き
樹高:0.9m
樹形:木立樹形 普通タイプ
樹勢:普通 うどんこ病:強い 黒星病:とても強い
半日陰:弱い
耐寒性:弱い
耐暑耐湿性:普通