ガーデニング

ローズ・ポンパドゥール開花

4月29日

 バラ2番手は我が家で一番古いバラ、ローズ・ポンパドゥールでした。
 植えてからもう10年近い大株で、門のアーチに仕立てています。昔は自己流で適当に育てていましたが、最近ではバラの育て方の本を熟読してきちんとした正攻法を実践するようにしたせいか、今年は整然とした樹形となりました。

 一番花は脚立で登らないと撮影できないほど高いところに咲きました。
 早く下の方の蕾も咲いてほしいです。

 すぐ近くで愛でたかったので、撮影後は切り花にしました。
 ポンパドゥールは本当に素晴らしいロゼット咲きで、うっとりするような芳香があります。
 京阪バラ園のホームページによると「うっとりさせる濃厚なローズの香りと、ストロベリー、ピーチ、アプリコットを連想させる上品なフルーツの香り」とのこと。残念ながら素人なのでストロベリーとかアプリコットまでは嗅ぎわけられないけど、とにかくいい香りです。

 そして、右から見ても左から見ても、もちろん正面から見ても美しい姿。

5月5日

 ようやく目の高さくらいの位置で咲きました。
 咲き始めは少し古めかしい剣弁高芯咲き風の形。この姿を見ると、なぜか頭の中に「バラの包みの高島屋~♪」という歌が流れます。私が子どもの頃、高島屋のCMで流れていた歌です。昔の高島屋の包装紙や紙袋に描かれていたバラの絵は、こういう剣弁高芯咲きだったような気がします。当時のバラといえばこれが流行だったのだと思います。
 

 開くにつれて右の写真のように見事なロゼット咲きへと変貌し、やがてパッカーンと4つに分かれます。これをクォーター・ロゼット咲きというのだそうです。花びらの陰影に富んだ優雅さは比類ない美しさです。

ローズ・ポンパドゥール

〈デルバールHPより〉
 艶やかなポンパドゥールピンクのカップ咲きから、開くにつれ淡いラベンダーピンクのロゼット咲きに変化する。特に魅力的な芳香品種のひとつ。
 淡い緑の枝葉は繊細に見えるが耐病性が強く良く茂る。
 四季咲きのショートクライマーとしてアーチやオベリスク仕立てにすると魅力を最大限に発揮する。強剪定にも耐えるので鉢植えでも楽しめる。
 名はロココ時代に伯爵夫人(注1)が好んだ「ポンパドゥールピンク」から

◆四季咲き
◆ショートクライマー
◆樹高・幅・樹形:1.5m×1.2m、シュラブ
◆花径:10~12cm、大輪
◆花形:ディープカップ~ロゼット咲き
ホームページ

(注1)デルバールのサイトに「名はロココ時代に伯爵夫人が好んだポンパドゥールピンクから」と書かれています。この「伯爵夫人」というのはフランス国王ルイ15世の公妾だったポンパドゥール夫人のことなんだと思うんですが、彼女は伯爵夫人ではなくて「侯爵夫人」なんですよね。それとも「ポンパドゥール・ピンクを愛した、どこかの伯爵夫人」という意味なのでしょうか。一応デルバール・ジャパンにメールを送っておきました。見てもらえるといいけど。

 ローズ・ポンパドゥールのベーサルシュートは先端がホウキ状になりやすいので、そうなる前にソフトピンチすること。放置しているとホウキ状に分かれた先端にそれぞれ花がつき、栄養が分散してシュートがそれ以上伸びなくなってしまいます。アーチの上まで届かせるための来年の「主幹」とするにはソフトピンチが欠かせません。
 私はこのことを知らず、昨年までベーサルシュートに花を咲かせていました。

 それから、昨年は開花直前に雨が多く降ったため、つぼみがボーリングしてしまいました。今年は液肥を控えめにしたお陰か、どのつぼみも無事に咲いてくれてボーリングは0件でした。やはりきちんと本を読んで勉強するのは大事だと実感しています。

(写真は「温暖化に負けない! バラ栽培のすべて」(NHK出版・鈴木満男著)66ページ)

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