ガーデニング

コマルハナバチ

6月8日

初めてコマルハナバチを見ました。

見た瞬間、「え、なにこの黄色い子!」

「くまのプーさん」みたいにずんぐり丸くて、ふわっふわでヒマワリのように黄色い。
慌ててカメラに収めて、さっそくネット検索してみました。

どうやらコマルハナバチのオスらしい。針を持っていないので刺さない蜂だそうです。
蜂の針はメスの卵管(卵を産むための管)が発達したものなので、卵管を持たないオスはそもそも針がないということなんですね。
写真で見るよりずっと黄色が鮮やかで、青いボリジの花に映えてとても美しいです。

ミツバチの記事で『ミツバチは手のひらに載せて「いい子だねぇ」と撫でたいくらいの愛らしさ』と書いたけど、そのミツバチ以上の可愛らしさです。

でも、カメラでバシャバシャ撮っているうちにどこかへ飛び去ってしまいました。それから2時間待ってももうやってこない。
黒いカメラレンズがお気に召さなかったのだろうか(涙

コマルハナバチのオスはこの6月から7月あたりしか見られないレアな存在のようです。

コマルハナバチとは?

コマルハナバチは、北海道と沖縄を除く日本全土に生息する社会性のハナバチです。地中に作られる巣には産卵を行なう一匹の女王と、それ以外の仕事を行なう多数の働き蜂が存在します。

初夏の頃、コマルハナバチの巣からは、次世代を担う新女王とオスが巣立って行きます。オスは離巣したあと、ひと月程度しか生きられませんが、新女王は雄と交尾をしたあと地中に潜って冬を越し、次の春に新しい巣を創設します。
女王は働き蜂と同様に、全身が黒い体毛に覆われ、おしりの先が濃いオレンジ色をしています。一方、オスは全身レモン色をしているので、メスとの区別はすぐにつきます。

academist Journal「匂いのマークを見廻るオス – コマルハナバチの婚活術」原野健一氏の記事より

ミツバチの働き蜂同様、コマルハナバチのオスもわずか1ヶ月ほどの短い命。儚い・・・。

それにしても、ミツバチの雄がずっと巣で養ってもらっているのに対し、コマルハナバチのオスは自給自足なんですね。自活して自分で蜜を吸って生きていかなければならない。そのぶん天敵に捕まる危険もあるわけで。自然の摂理に従って生きるというのは大変だなぁと思ってしまいます。

⇒訂正。ミツバチの雄も楽じゃないようです。⤵⤵⤵

ぐうたらなオス蜂

オス蜂の役目はただ交尾のためだけに存在すると言っても過言ではありません。それほど巣の中では何もしません。
オス蜂は他のメス蜂よりも一廻りほど大きく、巣房のサイズも大きめになっています。
卵、幼虫の期間は働き蜂と大差ありませんが、蛹の期間は女王蜂よりも長い14日ほどになります。

およそ1ヶ月~1ヵ月半ほどの生涯のうち、することと言えば交尾場所に行って、女王蜂を追いかけるくらいで、
巣箱の中では働き蜂から餌をもらうか、蜜房へ自分でおもむき蜜を吸うほかはうろうろと走り回っているか、
毛づくろいをしてるかと言った具合です。

そんなオス蜂ですから、働き蜂のメスからは疎まれて、羽をかじられたり、追い掛け回されたりとかなりの邪魔者扱いをされています。
その上、結婚の時期を過ぎたオス蜂は、巣箱の中にいる必要はなくなるので、餌をもらえず、働き蜂によって追い出されてしまいます。
また交尾に成功したオス蜂は自分の生殖器官が体から外れてしまい、やはり死んでしまいます。

大場養蜂園WEBサイトより

生きものは子孫を残すために生き、活動し、オスはそのための生殖を行う存在でしかなく、役割を終えればただ死を迎えるのみ。自然界にいっさいの無駄はないということに気づかされます。

その自然界の法則に唯一逆らっているのが人間という存在。チンパンジーは高齢になって死ぬ間際まで子どもを産めるらしいけど、人間は生殖年齢を終えても長く生き続けることができます。
その理由は、祖父母が我が子の出産・育児を手伝うことにより、人類は厳しい生存競争の中で生き残り、発展してきたと考える学者もいるのだとか。
つまりお祖父ちゃんお祖母ちゃんの育児サポートにより、子どもが野生動物に襲われて命を失ったりする確率が下がるし、食べ物を調達する手が増えることで強く育つというわけです。

以前、「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ。女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪ですって。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって・・・。なるほどとは思うけど、政治家としては言えない」と発言した都知事がいましたが、女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄なことじゃないんですね。

蜂やカマキリやイカ・タコみたいに子を作ったらすぐ死んでしまう生物よりもはるかに高度な進化を遂げた理由が、家族による助け合いだというのだから、「悪しき有害なものはババア」なんて説はいかに愚かしいものかわかるというものです。

6月9日

翌9日、ずっとどんよりした曇り空でしたが、午後になってようやく晴れ間が差してきました。
すると、待望のコマルハナバチ現る!
なんという可愛らしさ。綿毛のような、黄色いたわしのような。テントウムシに匹敵する可愛さです。


上の写真を見ていただければわかりますが、コマルハナバチは長い口吻をボリジの花の奥に差し込み、蜜を吸っています。
ミツバチも同じ箇所に口を突っ込みますが、ここまで長い口吻ではありません。
ボリジの花の形状では、口が短い虫は吸いづらく、長い口吻が適しているようです。

コマルハナバチくん、今日は前回より長く滞在してくれました。また明日も来てほしいです。

6月10日

翌10日にも現れましたが、これ以降は雨が続いたこともあり、観察されず。
20日に至るも姿を見ることはできませんでした。

目が合いました。(^^)

この重たげな体で良く飛べるものだと感心します。本当に可愛いです。

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